四
あの日から、あたしとモンはどんどん仲良くなった。モンはあたしにとって、妹のようなもう一人の友人に変わった。あたし達はいつも相手の近くにいて、同じ会社で働いていたから、いつの間にかグループチャットのあの子達よりももっと話すようになっていた。仕事が終わった後、それから休みの日にも、美味しいものが食べたくなったら、あたしはまずモンを誘った。あの子も、あたしと同じく美味しいご飯に目がないタイプだったから。
仲良くし過ぎて……ちょっとやり過ぎな気もした。
どうしてその笑顔は、こんなにも素敵なんだろう。
彼女から発される、その物怖じしない大胆な笑い声も、なんだか可愛くて、無邪気でピュア。
それから、あのハート形の唇も……。
モンの両親は、どうしてあんな形に作れたんだろう?
モンに会えるとき、あたしの目はいつもその顔にある唇に吸い寄せられた。いつも頭の中では唇、唇、唇……そんな言葉が駆け巡って、頭を振っても離れない。すごく噛みたい、そして……舐めたい。
お願いしたら、叶えてくれるかな。
噛んでもいい?って……。