特別編
第二章 気弱な心……小さな心
第三話
ウアンファーちゃんとアニンが前翼宮に帰ってからしばらく時間が経った。のだが、私の心はここ最近の雨季による蒸し暑さのようにまだまだ苛立ちを覚えていて、荒波が立っていた。
唯一良かったといえることは、今、寝室に一人で居られるということくらい。
この行き場のない感情に、どう終わりを見つけるべきかということが、不運な点である。
私は、自分でも良くわからないことがある。アニンがいつもみたいに美味しそうに私の作った物を食べてるのに、何でこんなにも落ち着かないんだろう。