特別編
第三章 戀文
第二話
「ピン、はいこれ。あなたにこの手紙を渡してって人がいたわよ」
英語の授業が始まろうとしていたある日の午後、ウィライが手紙の入った薄茶色の封筒を、周りの目を気にする様子で私に渡してきた。私は出処が分からない怪しい封筒を受け取る素振りも一つも見せずに、訝しげに見つめる。
「誰からの手紙なの、ウィライ。私、受け取らなくても良いかな」
特別編
第三章 戀文
第二話
「ピン、はいこれ。あなたにこの手紙を渡してって人がいたわよ」
英語の授業が始まろうとしていたある日の午後、ウィライが手紙の入った薄茶色の封筒を、周りの目を気にする様子で私に渡してきた。私は出処が分からない怪しい封筒を受け取る素振りも一つも見せずに、訝しげに見つめる。
「誰からの手紙なの、ウィライ。私、受け取らなくても良いかな」