特別編
第三章 戀文
第四話
「アニンは今日、私に話さなければいけないことはありませんか」
私は今、恒例の社で、アニンに宿題を教えている。あの後、私は午後の授業に入るも、気が気でなくて、全く集中が出来なかった。そんな、私の心にできたとっかかりを取り除くべく、隙を見てアニンに問いかけた。
「沢山あるわ」アニンはいつもみたいに笑みを浮かべ出した。「今日、アニンが体育の授業の徒競走で一位を取ったり、授業中に居眠りをしていた同級のピモンパンにウィモン先生が怒鳴ったり、それから……」
「私は食堂での出来事の方が聞きたないなあ……」
私は腕を組み、アニンの話を重々しい声で遮った。
「うーん……」